課題と背景
小学生向けオンラインプログラミング教室を提供するI社様は、イベントでの集客やLINE、メルマガを活用したマーケティングを行なっていた。
同社では様々なマーケティング施策を行なっていたが、施策の結果を定量的に分析するデータ基盤や術が十分でなかったために勘と経験による行き当たりばったりな施策運用となっていた。加えて獲得した見込み顧客を一意な顧客IDで管理できていない状況のため、適切なタッチポイントとタイミングでのコミュニケーションが取れておらず、顧客体験(CX)にも課題が生じていた。
実施事項
Step 1 データ分析基盤の構築
アンケートデータやイベント、会員登録、決済情報などが各種SaaSやスプレッドシートなどにバラバラに存在していた。統一された管理ルールもなかったため保存のメタ情報も異なっており、一箇所にデータを蓄積するハードルを余計に上げていた要因でもあった。
そこで我々はDMBOKにもとづくデータマネジメントの仕組みの定着と合わせて、これらのバラバラなデータを統合管理するデータ分析基盤をBigqueryを用いて構築した。
Step 2 顧客データの統合
データ基盤が完成したことで、顧客データの統合に着手。クライアントサービスの難しいところは利用者がお子様なのに対し、契約者が保護者と異なる点。今回親子キーIDをサロゲートキーとして設定し、顧客IDの統合をはかった。
Step 3 BIによる施策の可視化
データが統合できたことで、集客から月額サービス購入までの顧客導線を仮説にもとづきLookerStudioを用いて可視化をおこなっていった。
得られた結果
かつては勘と経験による施策の運用がなされていたマーケティング部門であったが、施策の効果が明確に見えるようになり、PDCAサイクルが回り始め、施策のスピードとその効果が大幅に向上した。