top of page

リサイクル事業
 -データドリブン経営

ソリューション

データドリブン経営

産廃リサイクル業

DX推進部/常務

I様

課題と背景

 産廃のリサイクルを行うT社様は、M&Aによって建設、鉄工業を営む企業を次々にグループ化し、組織を拡大していた。
 拡大する組織の一方で、代表のリソースが逼迫し、グループ入りした各社の経営管理が追いつかない状態となっていた。そこで効率的かつ経営者の勘と経験に依存しない体制、仕組みにより経営をしていきたいということで、データドリブン経営の実現に向け着手した。

実施事項

Step 1 ゴールとプロセスの目線合わせ


 アナログの現業の業務が中心の企業カルチャーのため、まずはデータドリブン経営の概念とそこから得られる効果の認識合わせが必要と判断。データドリブン経営のステップを示し、代表からのGoサインとステークホルダの合意形成に成功。

Step 2 経営指標の整理


 グループ各社の状況をモニタリングするための経営指標(KPI)がそもそも存在しなかったため、経営層や事業部長とのヒアリングを通じ、経営計画や事業ポートフォリオ、日々の業務管理を踏まえKPIツリーとして見るべき指標を整理した。売上や費用などの一般的な指標に加え、M&Aによる成長を重視している代表の要望もあり、グループシナジーを定量化もKPIに組み込んだ。



Step 3 データ基盤構築


 パブリッククラウドを利用し、データドリブン経営に資するデータ基盤を導入・構築を行った。ゆくゆくは運用を移管する前提であったため、ノーコードツールを活用した。またスキルトランスファーおよび研修を通して非エンジニアでも運用可能な状態で環境を移管した。


Step 4 モニタリング・PDCA


  完成したデータ基盤を経営や事業管理に用いるためBIによる経営ダッシュボードを構築した。ダッシュボードだけでは見て終わり、そもそもみられないという自体となるため、合わせて事業改善のための会議体を新設し、責任者をアサインした。


得られた結果

  構築したデータ経営基盤により、半期ごとのコスト見直し会議やグループシナジー検討会議が開催され、モニタリングされる指標にもとづきムダな支出、特に利用しないSaaSやグループで重複して契約しているサービスの削減やグループ間での顧客基盤の統合が図られた。また指標にもとづいて幹部や現場メンバーが能動的に業務に携わるようになったことで、代表の経営負荷が低減した。

bottom of page